社員インタビュー 佐藤 徳人

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現在の仕事内容について、教えてください。

現在私が所長を務めている千葉営業所は、東関東地域を重点に東日本エリアを担当しています。業務内容は、電気設備の保守点検や新設・既設設備工事、新規設備の現地調整試験のほか、電気設備に関する調査、アドバイス、設計などです。本社であれば、部署ごとで担当業務が分かれているのですが、千葉営業所は人数が少ないこともあり、すべての業務を1つのチームで行っています。

電気設備の中でも受変電設備が事業の中核だと思いますが、受変電設備とはどういうものですか?

発電所から送られる高圧電力を低圧電力に変圧して、さまざまな機器で使用できる電気にするための設備です。一般家庭では必要ないのですが、工場やビル、病院といった大量に電気を使う施設には必ずあります。身近なところでは、コンビニエンスストアの敷地にも実は受変電設備があり、皆さんも目にはしているんですが、それが受変電設備だとは認識されていないかもしれません。ユーテック入社以前に電気工事の仕事をしていた私でも、詳しい仕組みは知らなかったくらい、かなり専門的な技術が詰まった設備です。

一般には知られていないけれど、重要な設備ということでしょうか?

電気を必要としないビルや工場というものはないですから、社会活動に欠かせないものだと思います。よく社会インフラとしてイメージされる交通機関や道路、病院、水道施設にも受変電設備は必要なので、インフラの根幹を支えているとも言えます。たとえば、私たちはそういった施設の電気設備を点検するときに、一旦停電にして作業をすることがあります。決められたスケジュールの中で作業を行い、また稼働できる状態に戻す必要があるのですが、トラブルによって復旧できなければ、施設全体が機能しなくなり、皆さんの日常生活に多大な影響を与える可能性もあります。

日々プレッシャーを感じながら、お仕事をされているのでしょうか?

まさに、そういったプレッシャーがあるほうが燃える人にはぴったりな仕事です。現場に出てしまえば、トラブルが発生してもそれを乗り越えない限り、この仕事は終わりません。途中で投げ出すことはできないんです。どんな場面でも「自分がやらなきゃ」と前向きに捉えられる人は向いていると思います。私たちが扱っているのは、モノです。どんなに慎重に作業をしていても、予期せず故障することはあります。そんなときに、できるだけ損害を小さくできる最善策を自分の頭で考えて、お客さまに提案するという対応力も求められます。

タフなお仕事ですね。

それだけ責任のある仕事なので、やりがいはあります。トラブルを乗り越え、やり切ったときの達成感はひとしおです。20年以上この仕事を続けられているのも、やっぱり私はこの仕事が好きなんだと思います。私も入社した当時は、本当に何もわからないまま現場に付いて行って、「見て覚えろ」と先輩に叱られながら、作業をしていました。先輩が帰ったあとに、隠れて機材を触って、自分で勉強することもありましたし、それで高い機材を壊してしまって、謝ったこともあります(笑)でも、そうやって仕事を一つずつ覚えていきました。

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今はどのように仕事を覚えるのでしょうか?

2015年に完成した本社新社屋の地下にトレーニングセンターを設けて、そちらで新人研修を行っています。他社からも利用したいと言われるくらいの設備で、実践的な研修ができる場所です。そこで基礎的なことを教え、現場で応用。それを反復することで、仕事を覚えてもらうようにしています。手取り足取り丁寧にとまでは言えないですが、人を育てることにもユーテックは力を入れています。

マネジメントする立場として、心掛けていることはありますか?

業務上、教えたり、ときには叱ったりすることもありますが、「管理している」という考えは持たないようにしています。私を含めて営業所全員が1つのチームなので、同じチームのメンバーとして、立場に関係なく接しています。

そういう意識を持たれるようになったことには理由があるんでしょうか?

実はこの考え方は、私がお客さまから学んだことなんです。現場で人を動かす立場の方なんですが、分け隔てなく、誰とでもフラットに話をされていて、その方のいる現場はとにかく雰囲気がいいんです。そうすると不思議と、工事もスムーズに進んでいく。何かトラブルがあったとしても、現場にいる人たち全員で、最善の解決策を導こうと協力し合えていることに気づいて。なので、私の考えは、その方の受け売りなんです(笑)でも、この方針は社内の後輩にも引き継いでいってほしいなと思っています。

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では最後に、入社を検討している方へメッセージをお願いします。

ITが進んで世の中は変わっていますが、それに伴い、データセンターや物流センターなどが必要になっています。そういった施設にも、電気設備が必ず必要になるので、私たちの仕事が世の中からなくなることは当分ありません。また、この業界は専門性が高くて人材が限られていることもあって、競合する企業とも互いに協力し合える、良好な関係を築けています。私は、ユーテックを「電気のことならなんでも来いの電気屋さん」だと思っています。受変電設備だけにとどまらず、空調や照明のことをお客さまに相談されたら、できる限り応えて、喜んでもらいたい。そういった仕事一つひとつに楽しみややりがいを見つけて、仲間と切磋琢磨してほしいです。

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